海苔漁師の日常〜7月・8月編〜
今回は『海苔漁師の日常〜7月・8月編〜』を紹介します。
元サラリーマンだった私は22年8月から宮城県七ヶ浜の海苔漁師として新たな人生を歩み始めました。
職種は全く異なるものですが転職して半年以上が経ち、徐々に海の男に近づいてきたように感じます。
海苔養殖は冬季が本格シーズンですが8月から作業は始まっています。
22年8月〜23年4月までの作業内容は別記事で紹介しています。
まだ読んでない方は合わせてご覧ください。
【海苔漁師の作業内容】7月・8月編
5月から8月まではオフシーズンのため時間に余裕があります。
7月〜8月は海苔網を海に固定する筏の修理作業をメインに行います。
オフシーズンが終わるのは8月中旬以降であり、それまでにすべての確認作業を終わらせておく必要があります。
それでは作業内容を詳しく見ていきましょう!
海苔養殖の筏修理完了
海で養殖する際に使用する道具に【筏(いかだ)】があります。
筏は海苔網を海に固定するために使用します。
6月末から修理作業を始め全部で120台の点検をする必要があります。
7月に入っても日々修理を続けて120台全てが完了したのは8月に入ってからでした。
筏の修理はパイプの確認・提げ紐(海苔網を巻きつける紐)などすべて手作業で点検します。
修理を終えた筏はロープが絡まらないようにゴムで止めておきます。
修理した筏は10台で一組としてまとめておきます。
2人で作業するためどうしても時間がかかってしまいますね。
まとめた筏は人の手では運べないためフォークリフトで港まで運んでいきます。
フォークリフトで持ち上げる時も10台一組が限界ですね。
同じ漁港の海苔屋と共同作業
8月は筏の修理以外に共同作業がありました。
同じ漁港の海苔屋と11月からの本養殖の際に使用する背分旗の準備作業です。
背分け旗は漁場の区画を整理するために使用します。
毎年シーズンで使用するとボロボロになるので作り直しています。
背分け旗は竹に穴を開けて旗を結んで作ります。
海に旗を固定するときは土嚢を重りとして使用しました。
8月の共同作業では旗作りと土嚢準備をしました。
8月ですべての準備は完了!!
今回は『海苔漁師の日常〜7月・8月編〜』を紹介しました。
オフシーズンに入ってからも長期で休む暇もなく来シーズンの準備作業をしていました。
8月中旬にようやく全ての作業が完了し少しゆっくりできています。
8月には海苔屋の共同作業を行いましたが、各海苔屋は準備をしつつ素潜りでウニ・アワビをとっている漁師もいました。
漁業権がないとできないため、漁師の特権ですね。
著者も来年には漁業権を取得できるようがんばります!
また次回の記事でお会いしましょう。それでは〜